風邪

風邪とは

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風邪は、正式には急性上気道炎と呼ばれる呼吸器感染症です。主にウイルスに感染すること(飛沫感染など)で、咳、鼻水や鼻づまり、喉の炎症による痛みなどの症状が現れます。発熱や頭痛もよく見られます。原因となるウイルスはライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルスなど200種類以上があります。感染後の潜伏期間は1~3日で、その後症状が出現します。ウイルスに対する特効薬は存在しませんが、熱がある場合は解熱剤や咳止めの薬を使用することがあります。多くの場合、自宅で安静に過ごすことで症状は2~3日で改善し、1週間程度で治ります。しかし、症状が長引く場合や悪化する場合は、医療機関を受診することをお勧めします。

花粉症

花粉症とは

花粉症は、花粉がアレルゲン(アレルギーの原因物質)となって引き起こされる全身性の疾患です。原因となる花粉は個人によって異なり、スギやヒノキがアレルゲンとなる患者もいれば、シラカバ、イネ、ヨモギ、ブタクサなどによって症状が現れる場合もあります。したがって、症状が出る時期は春だけでなく、夏や秋にも発症することがあります。主な症状は、アレルギー性鼻炎としての症状であるくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどですが、咳をともなうこともあります。また、結膜の炎症による充血、目のかゆみ、目の中の異物感、流涙などがアレルギー性結膜炎の症状として現れます。さらに、のどのかゆみ、肌荒れなども報告されています。
花粉症は生命に直接影響する病気ではありませんが、咳や鼻づまりによる呼吸困難や不眠、頭痛などの症状を生じるため、生活の質(QOL)を低下させる恐れがあります。そのため、多くの方は症状を和らげるための治療を受けています。

治療について

最初に原因アレルゲンを避けるための対策を取ります。外出時には帽子、マスク、ゴーグルを着用し、室内にアレルゲンである花粉を持ち込まないように注意します。また、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬を内服することでアレルギー症状を抑えることができます。鼻づまりが強い場合は、噴霧用ステロイド系点鼻薬を使用し、眼の症状には抗ヒスタミン薬の点眼薬を利用します。さらに、舌下免疫療法も治療法の一つですが、現時点ではスギ花粉に対してのみ有効です。

インフルエンザ

インフルエンザとは

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染して発症する疾患です。感染経路は飛沫感染または接触感染が主なものであり、発症までに1~2日の潜伏期間があります。主な症状には、高熱(38度以上)、強い寒気、頭痛、喉の痛み、咳、鼻水、関節や筋肉の痛み、全身の倦怠感が含まれます。インフルエンザの疑いがある患者には、迅速検査キットを使用して感染の有無を判定します。

治療について

治療については、発症から48時間以内であれば抗ウイルス薬を使用することもありますが、一般的には対症療法(解熱剤など)が主流です。また、十分な安静と水分摂取を心掛けます。

新型コロナ感染症

新型コロナ感染症とは

新型コロナ感染症は、新型コロナウイルスに感染することで引き起こされる感染症です。感染経路は、飛沫感染や接触感染が主なものであり、感染から1~14日の潜伏期間を経て発症します。一般的な症状には、発熱や咳などの呼吸器症状、倦怠感、味覚や嗅覚の異常が含まれます。感染が疑われる場合、抗原検査やPCR検査などの検査を行い診断を確定させます。